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ピアノで語る物語  Piano Works - 追憶 / Sense of Purpose (ぺのれり) 

 というわけでこの自己満足ブログの最初のターゲットとなりましたるは、冬コミC89で頒布されたぺのれりさんのサークル Sense of Purpose の「追憶」です。すべての曲がピアノオンリーのピアノアルバム。聴いてたら思わずめっちゃ考察してしまったので考察の内容を書こうと思います。

 

Piano Works 追憶

 

どんなアルバム?

 ピアノ曲と一口に言っても、ピアノって楽器は弾き方がほんの僅かに変わるだけで色が全然違ったりして幅広いんですけど、このアルバムでは「冬」をテーマに透明感や切なさを感じる曲でまとまってます。今の時期のような寒い日にあえて暖房をつけずに肌寒さを感じながら聴くと音が染みて良いです。


 ツイッターの方では何度か書いたんですが、最近は単純にメロディが良いとか音が良いとか歌詞が素敵とかの普通の「良い曲」にはあんまり惹かれないことが多く、「良い曲」以上の付加価値を求めてることが多いです。

 その付加価値も色々基準があるんですが、今回のこのアルバムは主に「物語性」ですね。
 前回のアルバム「Dual Conception」に収録されている Double Velvet では一つの曲で一つの物語を表現していたんですが(そちらのアルバムもなかなかおすすめ)、今回はアルバム全部を使ってもっと長いスパンの物語、一人の人間の人生を表現してます。多分。自分はそう感じました。
 曲から物語が想像できると、ただピアノの音が聞こえてくるだけでなく自然とそれっぽい情景も脳裏に浮かんできて聴いていて楽しいですよね。このアルバムについては「楽しい」とはいかないっぽいんですけど。
 もちろん、物語性を省いた曲ひとつひとつもしっかりとしたピアノの音で綺麗に演奏されていてとても良いです。

 

注意

 

 ここからはアルバムを聴いて自分はどのような物語を感じたかとかを書くんですけど、他の人の意見を見ないで自分で聴いて物語を感じたい!みたいな人がいるかもしれないので、というかこれから聴くかもしれない人に感想を先に見られるのは自分が嫌なので、そういう人はここから下は見ないでいますぐこのページを閉じてメロンブックスとかでCDを買ってきてくださいね。そういう人以外はここからもどうぞ。他人がどのように感じたかを見て作品を買うかどうか選んだりするような人、特に買う気もないけどなんとなく読みたい人もどうぞ。ここまでを読んで興味が湧いた人がいたらまずは試聴してきてください。それで買いだと思ったらここから先はまたいずれ。別にいいかな~と思ったらご自由に。
 あと、ぺのれりさんがそのうちライナーノーツ書きますと言っていたのでこんなところよりそっちを見たほうがいいかも。ここで書くのはあくまで一人の音楽好きな男の感想になります。

「あなたはこのページをブックマークしてアルバムを聴いた後にまた訪れて1人の男の感想を覗きに来てもいいし、こいつのことなんかどうでもいいと、このページのことを忘れて作者のライナーノーツを待ってもいい。」
突然の世界樹口上。関係ないけど世界樹の迷宮って最終的にどんなパーティー構成にするかを想像してる過程が一番楽しいですよね。(伏線)

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、中身に触れていきますかね。

 

 特に同人作品だと、ストーリーを語るアルバムというのはそれなりにあって(削除さんのFairythmとか好きです)、ただそれだけだとそのストーリー(と曲)を好きになるかどうか次第でしかないんですが、このアルバムで特に良いと思ったのは、世界がピアノ一つだけで描かれてたというところになりますかね。
 単にピアノだけというわけではなく、全て同じ調律(おそらく)のピアノの音にすることで「世界のどこかの一台のピアノ」というのが見えてきて、その一台のピアノで一連の物語を描くことで「このピアノを演奏している1人の弾き手の物語」であることが見えてくる訳ですね。もしかしたら弾き手本人じゃなくて弾き手と親しかった誰かのかもしれませんが。

そこまで世界の枠組みがしっかり見えてかつ物語の中身もしっかりしていて、それをピアノひとつで表現仕切っている、というのが物語の中身云々以前の段階で「あ、これすごいなぁ」と思いました。

自分が見た物語

さて、物語ですが、とりあえず各曲から感じたざっくりとした感情とか印象とかを羅列しておきます

追憶:オープニング
模倣:単純、無邪気
翻然:落ち着き
光彩:成長
恋慕:恋
呵責:落ち込み、失恋
高潔:立ち直り、心機一転
帰路:寂しさ、哀愁
冷血:無機質、刺々しい、悲しみ
凛花:希望
朝露:爽やか
残雪:軽やか
春霞:晴れやか、充足、区切り
natalie:終わり、途絶

 詳しくはあとで書きますが、natalieが無かったらこんなに深く考え込まなかったような気がします。

 人生、なのはおおよそ明白だと思うんですけど、その範囲がどの程度なのかなというところでちょっと迷いました。結論としては、「一部分を切り取った物語」であり「一人の人間の生涯の話」でもあるのかなと。一部分というのは自分の中では「子供時代」と受け取りました。

 ところで個人的な話ですが、冬でピアノと言うと個人的なイメージとしてはKeyのノベルゲームkanonのBGMを思い出すんですが、このアルバムについても、例えば曲の中身と曲名からこの曲はノベルゲームだとどういう場面で流れてるかな?とか想像してみると、曲に込められた感情についてはおおよそ見えてくるんじゃないかなーと思います。

  • 追憶

 物語の始まり、というよりはその前の、昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいましたとかの設定を紹介していくナレーションが入ってる段階ですかね。

 

  • 模倣

 リズムはほぼ一定間隔、あまり動きのない音、あとは弾き方から、まだ幼稚な子供時代を表現してるのかなと。家族か誰かがピアノを弾いてるのを見て模倣して鍵盤を適当にバンバンしてる子供、とか。

 

  • 翻然

 模倣よりやや落ち着いた弾き方と少し動きが大きくなったメロディから、ちゃんとピアノを学び始めてうまくなっていってる途中。小学生くらいかな。小学生の後半くらいになると本人の行動性的にも比較的落ち着きますよね。

 

  • 光彩

 弾き方の幅が広がり、細かいメロディーも入ってきてだいぶ上達した様子。中学生くらい。青春真っ只中。友達とたまにはバカなこと無茶なこともやって、毎日が楽しく光り輝く。

 

 さて、ここまででピアノの弾き方が~~とかメロディが~~とか言ってきましたけど、自分、ピアノをまともに弾いたことありません。楽器最終学歴は中学のアルトリコーダーです。
なのでその辺のことについては、あくまでそんな感じのやつがなんかこんな感じっぽ~いって言ってるくらいに思った方がいいかも。

 

  • 恋慕

 文字通り、誰かと恋したんでしょう。無茶やバカをやんなくたって、好きな人と一緒に居られれば、それだけでもう幸せ。

 

  • 呵責

 恋人と喧嘩でもしたのか、ここにきて重たい雰囲気。謝りたいけどなかなか切り出せない、そんな自分も許せない。
 この曲から凛花に至るまでだいぶ起伏が激しいですね。思春期ってやつですかね。

 

  • 高潔

 この辺から解釈が若干難しい。なんたって、自分恋人がいた事がなければそもそも恋をした事も一度もない。もちろん恋人と喧嘩してからやり直したりそのまま別れたりした時の気持ちなんてわかりっこない。はっはっは。それでも出来る限り恋する学生の気持ちになって考えよう。
 呵責から持ち直してはいるものの底抜けに明るい訳ではなく。次の帰路と合わせて考えると、恋人とはここで一度別れてる気がします。でも喧嘩別れではないですね。高校生だとすると、別れた後受験勉強を真面目に頑張ってる感じでしょうかね。

 

  • 帰路

 如何にも下校中の夕暮れ時に流れてそう。平和な感じだけどどこか儚げ。「恋慕」の時に恋人と一緒に歩いて帰ってた事を思い出したりしてるのかな。

 

  • 冷血

 荒れてますね。受験ストレスでも溜まってるのかもしれない。恋人がいないからなんのために頑張ってるんだとかなってるのかもしれない。辛い話。

 

 一転してとても明るい。希望に満ちた雰囲気。彼女とよりを戻したのかしら。よかったよかった。

 

  • 朝霧、残雪、春霞

 雰囲気の多少の違いはあれどどれも順風満帆、前向きな様子。
 それぞれ1月、2月、3月に分けていいのではないかと。1月に受験、2月に合格発表、3月に晴れて卒業、といったところかしら。彼女も同じ進路かな。
 そして春霞の最後には、こうして2人は幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。みたいなナレーションが入る感じで幕は閉じます。

 

幕が閉じれば、良かったんですけどね。

 

ボーナストラックの意味

  • Natalie

 特設サイトに情報を載せていない、買った人だけが存在を知るボーナストラック。
曲名も買わないとわからないどころか裏ジャケットの曲目や盤面等の別のところにも書かれておらず、ペのれりさん本人が登録した情報を読み込むことでようやく知ることができる状態。
 まぁここを読む人も知っちゃう訳ですけど、避けて通る訳にもいかなそうなので許してくださいぺのれりさん。
 ボーナストラックという形なので物語の中に含めていいのかどうかから考えたんですけど、こういうアルバムで意味がないとかそんな訳もないよな、という。

 エンドロール的な曲ではあるけども、それにしては、春霞が幸せな感じで終わった割にだいぶ物悲しい。
 そもそも春霞自体がエピローグ的な意味合いも兼ねていたのでエンドロール用の曲は必要ないように思えるし、春霞からそのまま続くのであれば、例えば「そのあとこの人がどうなったかって?それは…あなたのご想像にお任せします♪」みたいなの感じでいいのでは。
 また、物悲しいだけならともかく、明らかに短い。もう少し続くものが途中で終了した雰囲気。
 まるで消えていくかのような最後の一音。消えていく音に思わず喉がつまり肺が引っ張られる。苦しい。終わったあとも続きはまだかと、音を聞こうとして意識がボーッとする。

 

 この曲の意味っていうのを大分考えたんですけど、相当考えた結果、二通りの意味合いのどちらかなのかぁという。このアルバムが「特定の一人の物語」である場合と「不特定な誰かの物語」である場合。うーん、どっちだ。

 

特定の一人の物語

 これは普通に聴いて最初に考えていたパターン。要するにピアノの弾き手の物語、あるいは弾き手と親しい誰か。
 その場合、これはまだ先があるにも関わらず弾き手がこれ以上演奏を続けられないという事なのかなと。
続けられない、というのは、まぁ、死ですよね。おそらく。
(ただ眠っただけの可能性も考えたけど、それだと「追憶」とはならないと思うので)

 衝撃のどんでん返しに「いやぁー途中荒れたけどハッピーエンドっぽくてよかったよかった。…えっ…あれっ、死ぬの?」となった私は晴れてアルバム全体をめっちゃ細かく何回も聴かされることになるのでありました。結果、こんなに聞き込んだアルバムっていうのはなかなか久しぶり。

 つまり、追憶~春霞は走馬灯、あるいは死の間際の独演なのかなと。青春時代に想いを馳せて懐かしみながらひっそりと息を引き取った。
 これがボーナストラックである意味は、春霞までが「『追憶』の物語」で、これは追憶を終えたあとの話。ということなのかな。

 で、もう一つ。この路線で考えながら聴いてるとき、ふと特設サイトを開いたら書かれていた「ピアノを通じて、また会える。」という言葉を見て、突然見えてきたパターン。

 

不特定の誰かの物語

 どういうことかというとですね、大枠として人生を語ってるのは見えるんですけど、細かいところはあまり見えてこないじゃないですか。成長して恋をして挫折をはさみながらも明るい未来へ、みたいなのはわかるけど、具体的にどんな成長をしてどんな恋をしてどんな挫折をしてどんな未来を描くのか、までいくとぼんやりしてる。まぁ、自分がまともな青春を送ってないせいで想像出来ないだけかもしれないんですけどね~(観客が笑うSE)
 で、それをわざとやってる場合。わざと細部をぼやけさせてる場合どういうことなのかなぁと考えたわけですけど。聴いた人それぞれがそれぞれの青春を当てはめてください、ということかなと。追憶してるのは「あなた」。
 ざっくりとした雰囲気だけを出して、あなたの子供時代はどうでしたか、小学生の時は、恋をした時は、落ち込んだ時はどうでしたか、と、想起させる材料として曲が機能してる。

 そうだった場合、Natalieの持つ意味もまた変わる。春霞で追憶を終えて、現実へと帰ってくるためのトリガー。催眠術の「私が手を叩くと目を覚ます。スリーツーワン…パンッ」ですね。消えていくような最後の音は死の暗示なんかではなく、意識を追憶から現実へ引っ張ってくるための糸。
 ボーナストラックである意味は、やはり春霞までが「追憶」で、Natalieが追憶の先の話、というのは変わらない。が、その色はガラリと変わる。

 

 

さ~…どっちなんだろう。

 

 常識的には前者だけど自分的にしっくりくるのは後者、って感じなんだけど、後者はなんというか、そんなもん作る~~~?っていう疑問がものすごい。言ってみればリスナーを追憶へと誘う催眠術をピアノ一つでかけようとしてるわけ。催眠音楽ですという看板を立ててるならまだしも普通のピアノ音楽作品を装って、そんなもん作る~~~~~????っていう疑問がどうしても拭えない。そんなこと考えて作ってたんだったらすごすぎる。
 ので、まぁ、後者をある程度内包しつつ前者なのかなぁ?くらいな感じですかね。

 後者のような発想が出てきたのは、自分が数年前に「君と彼女と彼女の恋。」というゲームにドハマりしまして(R-18なので未成年の方は調べないでね。成年は面白いのでやってください。)、そこからメタ的要素が含まれる作品を色々見てきた結果、二次元は俺の嫁とかの段階を越えて「3次元と2次元に違いはあるのか」とかそういうレベルの事をちょくちょく考えているせいな気がします。普通の人がこれを聴いてこんな発想出てくるんだろうか。私も考えました!って人がいたら教えて。

 

 

 もうひとつ自分の中でどうにも結論が出ないのが、曲名の意味。春霞まで全て漢字二文字だったところに突然の英語。ナタリー。
 本来は人名英語ですけど、人の名前にするならJohnとかCassieとか、漢字二文字を則って花子とか太郎でもいい訳で。ついでに言うとNatalieとすることで明確に女性であることが見えてくるので上で書いたそれぞれの青春を追憶するという部分が破綻してしまう。(まぁ自分が勝手に考えてる部分なんですけど。)あとはまぁ、そういう明確な人物像を植えつけたいなら、最後じゃなくてアタマに持ってきた方がいいと常識的には思うんですよね。
 で、わざわざNatalieを選んだ理由はなんだろうなと考えてたらひとつ思い当たったんですけど、音楽ナタリーとかありますよね。音楽ナタリーは音楽、お笑いナタリーはお笑いのニュースをまとめてるサイト。そこから転じて、ナタリーという言葉には人名である以外にも「まとめ」みたいな意味合いを持たせることが今現在ならできるのかなと。物語の主人公の物語のまとめとか、振り返った自分の青春をここで整理して現実にもどろう、とかそんな感じかな。
 とかを考えつつも、いや考えすぎかなぁ、単純にナタリーっていう名前の女性が登場人物なのかなぁ。恋する人恋された方どっちなのかなぁ。もしかしたら単純にぺのれりさんが昔好きだった人の名前をつけただけなのかなぁ。とか色々な答えが出てきて結局自分にはどれかが決められませんでした。

 

情報が少ない音楽

 物語の中身の話は終わって、アルバム自体の話。

 

 聞いて、こりゃすげえよし記事に書くぞと思い至ってから、書きながら聴いててあれっ?ここはこうじゃないか?こっちはこうか?とか気づきがあってその度に書き換えたりしてたので、書き終えるまで3日使いました^_^疲れた^_^

 思い至った時点ではその日のうちに書ききるつもりだったし文章量も3分の1くらいの想定でした。ここまで考えることになったのは、「ピアノしか使わない」という情報の少なさ故かなぁと。
 東方projectのBGMのアレンジ相当流行ってるじゃないですか。あれって、最初の方の作品は音源がチープなものが多くて(時代的にしょうがない)、メロディとざっくりとした雰囲気だけが見えるって感じの曲が多くて、だからこそ良い音にしたい、この雰囲気ならこんな曲でいいのでは、っていう発想が出てきてどんどん作られていったんじゃないかと思うんですよね。最近の作品ではBGMの音がだいぶしっかりしてきたけど、最初からそんなだとここまでは流行らなかったんじゃないかなぁと。勝手な想像ですけどね。
 そんな感じで、ピアノ以外の楽器もふんだんに使って、歌詞もつけて、感情をのせて歌ってもらえば、もっと明確に世界は見えてきてカタルシス的なものも大きいとは思うけど、その分一度で大部分が見えてしまって、それで満足して終わりっていうことになりかねないんですよね。自分ならそうなりそう。
 ところがピアノだけしか使わない事によって、この三日間暇な時はこのアルバムばかり聞いて、この人物はどんな青春を送ったんだろうとひたすら考えて、こんななっっっっがい記事を書くことになった訳です。ピアノ音を三年分くらい聞いた気がする。
 もちろん情報が多い音楽もそれはそれで映画的に楽しむ事ができるしどっちが優れているとかはないんですが、考える余地が多い情報が少ない音楽も自分は好きです。これはどういう場面かな。恋の相手はどんな人だろう。そもそも主観視点は男かな、女かな。追憶をしてるのは誰なんだろう、もしかして俺自身かな。Natalieの意味は、曲名の意味は、ボーナストラックである意味はなんだろう。そんなことを三日間ひたすら考えて、考えれば考えるほど選択肢が増えて変わって、結局回答を絞りきれなくて正解かもわからないけど、その思考の過程がとても楽しくて、正解不正解関わらずもう既にWin-Winなわけです(伏線回収)。考えてる間は一生綺麗なピアノを聴いてて癒やされたしね。

 それと、情報が少ないという特性上、おそらく聴いていて見えてくる「青春」というのも聴く人によって大分違うものが見えるんじゃないかなと思います。
 自分はガキンチョくらいの頃から始まって高校時代を中心に捉えましたが、人によっては例えば恋をするのは中学生くらいかもしれない。高校で終わらずもっと長いスパンの話かもしれない。逆に、1回の冬だけで完結する話に見えるかもしれない。そもそも、自分は男が主役に見えていたけど女性が聴いたら女が主役に見えるかもしれない。
 その差は充分起こりうるだろうし、起きていいものだと思うので、上で書いた「私が見た物語」に因われずにまずは各々で物語を描いてみるのが良いと思います。
 だから最初の方で聞く予定がある人は今すぐ引き返して聴いてからまた来てね、って注意書きをしたんですけど、ちゃんと聴いて来ました?ちゃんと視聴済みの方はありがとうございます。無視した人読んでる間に興味湧いちゃった人はごめーんね。頑張って俺の印象なんかに左右されずに聞けるといいね。そういうところで遠慮せずに思ったことを思ったまま吐き出すためにこのタイトルでブログ作ったから、ごめーんね。

まとめ


 えーと、長くなって三日間徒然なるままに考えて自分でもごちゃごちゃしてきたのでまとめますか。
 全体で語られる「一人の人間」の物語、それをピアノのみで描ききる表現力、及びそれらを排除して聴いた上でも「冬」をテーマとした透明感や切なさがある綺麗なピアノ曲。そのあたりに私は惹かれました。以上。拍手。



ブログ立ち上げ第一弾でこんな記事かぁ。今後大丈夫か俺。